富士見町と川崎市は「友好都市協定」を結んでおり、富士見町にある「川崎市八ヶ岳少年自然の家」では、川崎市の小・中学校生を対象とした自然教室が開催され、毎年多くの川崎市の子供達が富士見町を訪問しています。
現在、富士見パノラマリゾートで推進している「環境共生プロジェクト」の活動を子供達向けの教育プログラムとして制定し、今回初めて川崎市の長沢小学校の子供達がこのプロジェクトに参加しました。
プログラムの事前講義を実施
このプログラムを受講するにあたり、富士見パノラマリゾートでは事前に長沢小学校を訪問し、子供達向けの事前講義を実施いたしました。
落ち葉、米ぬか、生分解性のプラスチック、発酵した堆肥の実物を持っていき、今回の自然教室で行う体験と、なぜ今この活動が必要なのか、プラスチックゴミが自然環境に与える影響などを説明しました。
環境問題については都市部の子供達も意識を向けていますが、落ち葉が土になることを始めた知った子もいれば、米ぬかを見ることが初めてという子も沢山いて、みんなとても興味深々に話を聞いていました。
米ぬかを始めて触る子達は、触った感触や匂いなど、五感を通して米ぬかに触れて、講義の会場となった体育館中に米ぬかが散乱するほど、子供達の関心の高さがうかがえました。
堆肥づくりに挑戦
自然教室当日、台風が接近している中、お天気が心配でしたが、無事に屋外で実施することが出来ました。初めに今回のプロジェクトについての説明を受け、その後実際に自然の家の森の中で落ち葉を収集します。今回落ち葉を収集するビニール袋も生分解性素材のものを使用。
その落ち葉を自然の家の堆肥場へと持っていき、実際にコンポスト体験を実施。収取した落ち葉とビニール袋を手でちぎって落ち葉と混ぜていきます。ここに前日に行った野外炊飯で出た食品残渣と米ぬかをまぜ、足で踏んでいきます。
今回堆肥作りを実施するにあたり、事前に自然の家の敷地内の落ち葉を収集して堆肥場に用意しておりました。実際に堆肥を作るためにはかなりの量の落ち葉が必要になること、山のように集めた落ち葉でも、堆肥化するとすごく容量が減ってしまうことなども子供達に説明をしました。
ただ堆肥を作るだけではなく、森の自然環境を守る上でも落ち葉を有効に使うという事も子供達に伝わったようです。
生分解素材で出来た「野菜になりたいお弁当」を使ったお昼ごはん
堆肥作りの後は、生分解性素材の「野菜になりたいお弁当箱」に入った昼食を敷地内で頂きました。
このお弁当箱もゴミではなく、細かく粉砕して堆肥に混ぜることで資源が循環されていくことが書かれており、子供達もその内容を読んで今回の活動とのつながりを理解したようです。
食べ終わった後はこのお弁当箱も細かくちぎってコンポストしました。
循環堆肥を使った野菜の収穫体験
堆肥作りの前日には、この循環堆肥を使って育てたトウモロコシを収穫する体験が「カゴメ野菜生活ファーム」にて行われました。
森で落ち葉を拾い、自分たちが調理した調理屑と自分たちが使ったプラスチックゴミを混ぜ堆肥化し、その堆肥を使って育てられたトウモロコシを収穫してお土産で持って帰るという一連の流れを体験した子供達からは、
「堆肥を作るためにこれだけ大量の落ち葉が必要なことには驚いた」
「今までゴミとして捨てていたものが資源として再利用できることを知れてよかった」
「生分解性プラスチックが土になることを知れて良かった」
「堆肥を作るという実際の体験を通して、これからの生活にも役立てていきたい」
など、とても前向きな感想が述べられていました。
今後は川崎市少年自然の家でもこの教育プログラムを多くの学校に推奨していきたいと考えています。
(記事番号:1-2-16)
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