2024年10月中旬、少しずつ紅葉が色づき始めた入笠山の山頂で、富士見パノラマリゾートの職員指導のもと、富士見高校生が野焼き体験を行いました。
この日の天気は曇り。山頂は10℃を少し超えるくらいの気温で、寒さを感じる季節となりました。麓では紅葉の見頃はこれからですが、山頂はすっかり秋の装い。
昨年もこの時期に三年生たちが野焼き体験を行っています。その時の様子は下記記事を参照してください。
枯れ草を集め、野焼きを体験。富士見高校の生徒が富士見パノラマリゾートで山野草の保全活動に参加
なぜ野焼きが必要なのか?
最初に、なぜ山野草保全のために野焼きが必要なのか、高校生たちに説明をしていただきました。
入笠山の山頂には釜無ホテイアツモリソウをはじめとする多様な植物が生育しています。これらの山野草の保全のために、秋の野焼きは大切な役割を果たしています。ひとつは害虫の駆除、特に外来種や病害虫を死滅させることで、土の状態を整えることが出来ます。そして野焼きの後に出る炭もそこに自生する植物にとって大切な栄養素になるのだそうです。
帯状に枯草を集めて野焼きを開始
野焼きが大切とはいえ、野焼きは山火事へとつながる危険性もあります。
野焼きを行うときは必要以上に火が燃え広がらないように注意が必要です。
一か所に枯草を集めるのではなく、帯状に枯草を集めていくことがコツだと職員の方たちに教えてもらいました。
高校生も熊手を使いながら枯草を集めていきます。
そして、火をつけると、枯草は一気に燃えていき、あたりは煙が充満していきます。
ここでも熊手を使いながら、火が大きくならないようにコントロールしていきます。
高校生たちも頭に灰をかぶりながら、野焼き作業を行いました。
燃えた後も炭が一か所に集中しないように、熊手を使って炭を広げていきます。
そして、最後は煙が出なくなるまで水をかけて鎮火していきます。
野焼き作業終了後は、みんなで記念撮影。
来年もきれいな山野草が咲きますように。
(記事番号:1-2-17)