2024年8月、八ヶ岳も例年以上に厳しい暑さが続く真夏の時期、川崎市にある「NPO法人レックスポーツ」様が、子供達向けのサスティナブルプログラムの体験をするため、FAN LABの施設を訪問されました。
昨年の夏も、レックスポーツ様にはコンポスト体験や収穫体験をしに来訪頂いておりますが、その経験が子供達や親御様にも大変好評だったため、引き続き今年もご利用いただいております。
生分解性のプラスチックの袋を使って収穫体験
昨年の収穫体験と違うところは、今回使用する袋は生分解性素材の「野菜になりたい手さげ袋」を使用する点もあります。子供達はこのプログラムについて事前に説明を受けていますので、プラスチックが土に還ることは理解しているようですが、改めてビニール袋を手に取ってみて、これが土に還るのかと袋を良く観察しています。
夏野菜の収穫体験
今年もトマト、ナス、ピーマン、シシトウ、マイクロキュウリなどの夏野菜の収穫を体験いたしました。
昨年はトウモロコシの収穫体験を行いましたが、今年はトウモロコシが生育不良のため、ジャガイモ堀りに変更となりましたが、初めてジャガイモ堀りをする子供達も多く、土の中を掘ってじゃがいもが出てくるという体験が、まるで宝探しのようで、より大きいジャガイモを見つけようと一生懸命に土を掘っている姿がとても印象的でした。
ジャガイモの隣に植えてあるバターナッツかぼちゃにも子供達は興味深々です。初めて見たという子も多く、袋いっぱいに野菜入れて持ち帰るのが大変なほど沢山のお土産を持って帰りました。
圃場に置いてあるトラクターにも子供達は大興奮。都市部の子供達は近くでトラクターを見る機会がないので、実際に乗ってみたり、触れてみたり、体験してみてとても楽しそうです。
圃場で大きくなりすぎてしまったズッキーニは、生産者は出荷できないので廃棄してしまうのですが、その大きなズッキーニを見て、引率の先生が是非持ち帰りたいと提案がありました。これだけ大きなズッキーニをスーパーで見ることは出来ないので、子供達に見せてあげたいとのことでした。実際に重さをはかってみると、なんと3kgもあり、子供達も持ち上げるのが大変な程に重いズッキーニに驚いていました。
都市部に住む子供達や大人にとっても、今回の収穫体験はとても貴重な体験になったようです。
循環堆肥で育った野菜を使ったお昼ごはん
収穫体験の後は、FAN LAB施設にてみんなでお昼ご飯を頂きました。今回は循環堆肥を使ってFAN LABの圃場で採れた野菜を使って、地元のフレンチレストラン「contrast・Cafe Lys」の小池シェフが作ったシチューを頂きました。
当日はシェフ自らが子供達にメニューの詳細について話をしていただき、地元の新鮮な野菜で作られたシチューは大人も子供達にも大好評で、お鍋いっぱいに作ったシチューもアッという間に無くなってしまいました。
普段、野菜嫌いで野菜をほとんど食べない子が、「野菜が美味しい」と言ってシチューをおかわりをして食べていました。人参が嫌いで今まで食べられなかったのに、シチューの中の人参は甘くて美味しかったから全部食べられたと、引率の先生に誇らしげに話していました。
食べ終わった後、子供達は容器を水ですすいで、分別をしてもらいました。 この容器はゴミではなく、細かく粉砕をして、落ち葉と一緒に土になり、また野菜を作るための肥料として使われるということを説明して、子供達からも「また来年もこの土で出来た野菜を収穫しに来たい」という声が上がっていました。
(記事番号:1-1-19)
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(前記事)FAN LABの圃場で夏野菜の栽培が開始