「都会で働き、都会で生きていくこと」、「地方で働き、地方で生きていくこと」それぞれ一長一短があり、どちらもどこかで無理が生じてしまうのが現代社会。
都市部(東京)と地域(八ヶ岳)の人と企業が繋がることにより、都市部が抱える課題、地域が抱える課題を解決しながら、現代版の地域循環型サスティナブル農業が行えるのではないかと考えるYATSUGATAKE Sustainable Lab(以下、「サスティナブルLab」)
地域循環型農業の鍵となる「サスティナブル堆肥」
サスティナブルLabで作られる循環堆肥は、里山等の保全活動を通じて発生する落ち葉、間伐材をベースとして使用しています。そこに地域や都市で発生する資源を追加資材として堆肥に投入し、自然の微生物により分解される天然由来の堆肥です。
ここで作られた堆肥を契約農家に提供し、作物を育てます。できた作物を都市部で利用・販売し、そこで出た資源を再度地域に戻し循環させていきます。
2021年は、三菱ケミカル社、JRバス関東の協力のもと、三菱ケミカル社が開発した生分解性樹脂BioPBSと八ヶ岳の地域資源を使って循環型社会を構築するための実証実験を行いました。
詳細:地域資源と都市資源を活用して持続可能な循環型社会を実現する
「生分解性樹脂BioPBS™と地域資源を用いた 循環型社会の構築」実証実験
またこの循環堆肥で栽培された野菜や商品は、ブランド化し地域内・地域外で流通させています。都市部においては丸の内ホテルやロイヤルパークホテルで使用されているほか、都内のカフェやECサイト、マルシェなどでも流通されています。
地域内においては、地域のレストランやお土産店、売店などで販売されています。
こうして都市と地域の交流を図ることにより、地域内外の経済を循環させていくことがサスティナブルLabが目指す地域循環型のひとつの形でもあります。
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