SustainableProject

地域循環型農業の鍵となる「サスティナブル堆肥」

八ヶ岳のめぐみから栄養豊富な堆肥をつくり、ひとびとの生活につなげる

おいしい野菜を育てるには、まずは土づくりからとも言われるように、土壌の養分によって野菜の育ち方や質に違いがでます。有機物を多く含む肥沃な土であること。土壌酸度が適正で、病原菌や害虫が少ないこと。 美味しく安全な野菜を育てるためには、土の状態を整えることは不可欠と言えます。

サスティナブルLabでは「サスティナブル堆肥」をすべての起源として位置付けています。サスティナブル堆肥は、里山等の保全活動を通じて発生する落ち葉、間伐材をベースとして使用しています。かつては日本中各所で行われていた里山の利用を促進し、林業と農業の接点を持てるような堆肥づくりを行っています。

山から落ち葉を収集
落ち葉に米ぬかや追加資材を混ぜて水分調整をし基本腐葉土を作る
出来上がった堆肥を圃場に撒き野菜を育てる

生分解性素材の利用

サスティナブルLabでは、純植物性堆肥と生分解素材の入った天然由来成分の堆肥の2種類の堆肥を製造しています。

生分解性素材とは、植物由来のバイオマス原料で作られたプラスチックで、最終的には自然の微生物によって水と二酸化炭素に分解される生分解性樹脂のことで、主に農業用マルチや紙コップ、カトラリーなどでこの生分解性素材を使ったプラスチックがあります。

サスティナブルLabでは、地域のレストランや施設と連携をして、生分解性樹脂を使った紙コップの使用を促しています。

使用後は回収、粉砕して堆肥に混ぜることが出来、こうすることで、資源をゴミとして廃棄するのではなく循環させることが出来ます。地域で生まれる資源と共に土の中の微生物たちの力を借りて、また、土へと還す。ただ消費してゴミにするのではなく、八ヶ岳の自然を守るために、「使ったあとにどうするのか」ということまで視野に入れて、どのようなものを使用していくのかを考え、このような取り組みを行っています。

(記事番号:1-1-1)

<関連記事>

(LP)八ヶ岳で実践する地域循環型のサスティナブル農業(1-1)

(次記事)都市部企業とのコラボレーション | 八ヶ岳サステナブルラボ (yatsugatakesustainablelab.jp)(1-1-2)

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