山の落ち葉や牛糞・鶏糞、生分解性素材のプラスチックなどで作られたサスティナブル堆肥は、八ヶ岳の圃場に撒かれ、そこから野菜が栽培されています。これらの野菜は「サスティナブル野菜」としてブランド化し、地域内外で流通されています。都市と地域の交流を図ることにより、地域内外の経済を循環させていくことがYATSUGATAKE Sustainable Lab(以下、「サスティナブルLab」)が目指す地域循環型の形です。
今回はサスティナブルプロジェクトを通して都市部との連携の一部をご紹介いたします。
三菱ケミカルグループとの連携
サスティナブルLabでは、サスティナブルプロジェクトの根幹となる堆肥製造において、三菱ケミカルグループが開発した生分解性素材プラスチックのBioPBS™を利用しています。
プラスチック系の資源を再利用するという目的でBioPBS™の紙コップを八ヶ岳のカフェや施設に提供し、使用済みの紙コップを回収。山の落ち葉、食品残渣物などと混ぜて堆肥を作っています。
都内大手不動産デベロッパーとの連携
サスティナブルLabでは、都内大手不動産デベロッパーと連携して、都内で出る植物系の残差物を堆肥として循環させるプロジェクトを行いました。その一環として皇居の菱を回収し、八ヶ岳に運搬し、そこで八ヶ岳の落ち葉と混ぜてサスティナブル堆肥を作ります。この堆肥を使って栽培された玉ねぎは、都内ホテルで使用されています。
丸の内ホテルへ八ヶ岳産ジビエを提供
生態系の維持や里山保全の観点から、獣害となった増えすぎた鹿を八ヶ岳では捕獲しています。サスティナブルLabでは、その捕獲された鹿を廃棄するのではなく、その鹿肉をジビエとして丸の内ホテルのフレンチレストランに提供し、有効活用していただいています。
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