八ヶ岳も記録的の暑さとなった7月初旬、「Japan Music Cross Academy(以下、JMCA)」の中核メンバーの方々が八ヶ岳を視察に訪れました。
JMCAは、以下を目的として設立された団体です。
・日本の貴重な文化資産であるポピュラー音楽関連の資料を保全、蓄積し、その価値や可能性を探求して多くの人々と共有すること
・多様性に富みグローバルな発信力を持つ日本のポピュラー音楽の潜在的な価値を発掘し、日本ブランドの向上に寄与すること
・日本の音楽文化の本質的な発展と成長に寄与すること
JMCAではその音楽関連資料を保存、蓄積する場所として、八ヶ岳をひとつの候補地として検討しています。 具体的な施設として、原村にある「八ヶ岳自然文化園」と廃校となった清里小学校を利用した「八ヶ岳コモンズ」を今回視察いたしました。
八ヶ岳周辺は、都市部の市や区が建物を持っているケースが多々あります。そのため多くの都市部の学生は、自然教室やスキー教室などで八ヶ岳を訪れる機会があります。
また、近隣のスキー場ではフェスを開催するなど、音楽イベントを企画する人たちが八ヶ岳周辺にも近年増えてきました。
八ヶ岳自然文化園では、毎年「星空の映画祭」が行われていて、ライブ会場もあります。また近隣には多くのペンションがあることから、泊りがけで自然の中で星空の下で音楽を聴くという環境も整っていることが魅力です。そこで音楽イベントを開催したり、サマーキャンプという形で音楽に触れる内容を盛り込めば、学生や若い世代の人たちにも、昔の日本の音楽文化に触れる機会を作れるのではないかと考えています。
また日本のポピュラー音楽は、近年海外の若者の間でも注目されています。インバウンドが回復してくれば、富士山や松本を訪れる外国人観光客を「日本のポピュラー音楽に触れる聖地」として八ヶ岳に誘客することも可能です。
地方創生や観光行政と関わりながら、八ヶ岳に長期滞在する人たちを増やしていくことも考えています。
今回、当社のサスティナブル堆肥や農園も視察していただきました。
これらの音楽事業に加えて、SDGsの活動を実際に体験できれば、学生たちにとってより幅広いものを提供できるのではないかと思います。
単に音楽資料を収集する倉庫として使うのではなく、地元の若い人たちや学生が、音楽に興味を持って資料をデータ化したり、イベントを開催するなど、より発展的な使い方をしていきたい。地元の人たちと繋がりながら、この事業を通して若い人たちを育てていきたいと、JMCAの方々も語っておりました。
日本のポピュラー音楽やエンターテイメントの歴史に触れられる聖地がこの八ヶ岳に誕生するか、これからの進展に注目です。
(記事番号:2-4)
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