SustainableProject

三菱ケミカルグループ専用圃場における農業体験を通したBioPBS™の実証実験

2023年4月後半、三菱ケミカル株式会社ポリエステル事業部の方々が、八ヶ岳サスティナブルラボの圃場を訪れました。目的としては、同社で開発をしている生分解性素材BioPBS™を使った農業用マルチや紙コップが、実際の使用現場でどのように分解されていくのか、このBioPBS™が混ぜこまれた堆肥を使って農作物を育てる農業体験を通して検証するためです。今回は関係者のご家族も含めてご参加いただきました。

BioPBS™の紙コップを混ぜて作られた落ち葉堆肥

はじめに、富士見パノラマリゾートと八ヶ岳サスティナブルラボで昨年11月から行っているサスティナブルプロジェクトの一環で、富士見パノラマリゾートの敷地内で収取した落ち葉と、レストランから出る食品残渣に粉砕したBioPBS™の紙コップを混ぜて作られているサスティナブル堆肥の発酵状況を視察いたしました。

まだ紙コップの欠片が残っている状況ですが、落ち葉を攪拌すると中から湯気が立っており、堆肥として発酵が進んでいることが確認できます。

参加した皆さまも、実際に落ち葉堆肥が作られる過程で、BioPBS™がどのように分解されていくのかを見るのは初めての様子でした。

専用圃場での農業体験

こうしてできた堆肥を実際に圃場に撒き、農業用マルチを張り、作付けをしていきます。

堆肥を圃場に運びます
堆肥を圃場に撒いていきます

マルチを張るのも、鍬でマルチの裾を挟む溝を作り、そこにマルチを張り、鍬や手で土寄せをしていきます。八ヶ岳のように風の強い地域では、このマルチの土寄せが甘いと風で飛ばされてしまうので、しっかりと土寄せを行います。鍬を使う作業も慣れていないとかなり足腰を使い体力が必要です。実際に体験をすることでその大変さが分かると参加した皆さんも仰っていました。

マルチ用の溝を鍬で掘っていきます
マルチを張り土寄せします

その後、アーチ式の支柱を立てて、キュウリネットを張り、今回はトマト、ナス、とうもろこし、きゅうり、人参、大根などの野菜を作付けいたしました。

園芸用支柱を立てます
作付けを行います

今後は定期的に圃場を訪れて頂き、BioPBS™の状況観察と共に、これらの農作物の栽培にも関わっていく予定です。

(記事番号:1-3-5)

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(LP)三菱ケミカルグループのサスティナブルな活動

(前記事)BioPBS™を使った資源循環型プロジェクトの始動(富士見パノラマリゾート)

(次記事)BioPBS™の検証と夏の農作業体験

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